2018春季生活闘争3.2中央総決起集会を開催しました

情報労連は、3月2日、東京・日本教育会館において「2018春季生活闘争3.2中央総決起集会」を開催し、本部加盟組織ならびに東京都協・加盟組合より約800人が結集しました。

はじめに、主催者を代表して野田中央闘争委員長は、以下の趣旨で挨拶しました。

(1)2月26日時点で連合の中央闘争委員会報告では、春闘に向け組織化を行う組合は7,793組合であり、既に要求を行った組合は約4割である。情報労連も本部加盟組織を中心に労使交渉がスタートしている。いずれの要求もすべての働く仲間の総合労働環境を改善するとの労連方針をふまえたものであり、すべての加盟組合の体制確立が進められている。盤石な闘争体制を形成し、自主交渉、自主決着の要求貫徹にむけた取り組みの強化を要請する。先日の新聞報道によればJR東労組のストライキ通知に関連して、ストライキを否定する論調もあったが、ストライキは憲法に基づく労働組合が擁する正当な権利である。ストライキを目的化するものではないが、組合員の意思を結集し、スト権の高率批准をもって盤石な闘争体制を確立することが交渉の最終局面において、会社側の前向きな回答を引き出すための大きな力になる。各加盟組合における春闘の見える化とともに組合員一丸のもと工夫した取り組みを重ねて要求する。

(2)日本経済はゆるやかな回復基調にあり、企業収益も概ね好調、堅調な中でむかえる今次春闘である。労働分配率の低下や、実質賃金が伸び悩んでいる状況については政労使とも共通認識である。情報労連の256加盟組合に対しても企業経営の若干の濃淡はあっても月例賃金をはじめとする要求実現により、経済の自立的成長をうながすことは社会的要請であり、労使の役割、責務である。短期の経済的合理性のみにとらわれることなく、中長期的視点や持続可能性をふまえた人材の確保、人材への投資、働き方、休み方改革にむけて、一歩踏み込んだ労使間の真摯な論議が求められている。

(3)最後の最後まで原要求にこだわり、粘り強く交渉を展開して組合員の期待に応える2018春闘の結論にしたい。とりわけ、全国単組の皆さんには今次春闘の流れを作っていただき、中小組合への流れをつないでいきたい。

(4)労働条件の改善とともに、連合春闘の両輪と位置付けた政策・制度の実現も重要であり、働き方改革における裁量労働制の拡大においては野党の厳しい追及によって法案提出を食い止めたところである。しかし高度プロフェッショナル制度を含めた『働き方改革関連法』の今次国会における動向は予断を許さないものであり、今後も問題意識をもって引き続き注視をしていく。

続いて、柴田書記長より、今次春闘における方針の具体的な取り組み、「底上げ・底支え」「格差是正」にむけた取り組み、「すべての労働者の立場にたった『働き方』の見直し」にむけた『働き方改革関連法案』の対応など、2018春闘交渉の強化について提起しました。

(1)「経済の自律的成長」に向けては、月例賃金にこだわった賃上げの取り組みが有効であり、2018春闘では、中小企業、有期契約等雇用で働く仲間に光をあてる闘いが必要である、県協加盟組織においては中央本部も含めて要求確立にむけた対応を行う。サプライチェーンの付加価値の適正分配については、産別組織として役割を発揮していくための課題と認識している。

(2)労使の社会的責務として、雇用形態間の均衡均等待遇の実現を目指していく。法律改正後動くというものではなく、法改正を早期にとらえて取り組みのさらなる強化をおこなってほしい。『働き方改革関連法案』における、裁量労働制の対象業務拡大は見送られたが、残る高度プロフッショナル制度の創設についても長時間労働を助長する恐れがあり、反対である。

(3)最大のヤマ場に向けて、全国単組を中心に交渉の強化をおこなってほしい。連合では、相場形成のための春闘結果を集約し、第二先行組合にむけた対応を強化することから、交渉強化と職場説明などの強化を要請する。

その後、加盟組合を代表し、通建連合 協和エクシオ労組・片岡書記長、KDDI労働組合・伊藤中央執行委員、東京都協アイ・エス・エスユニオン・佐藤執行委員長(東京都協小山田事務局長代読)より、情報労連の方針を踏まえた単組の2018春闘の要求内容と情勢報告、闘う決意が表明されました。

続いて、情報労連組織内議員の吉川参議院議員より、働き方改革等、直近の国会情勢報告とともに、激励と連帯の挨拶をいただきました。

最後に、野田中央闘争委員長の先唱による『団結ガンバロー』で集会を閉会しました。

 

なお、会場にてNPO法人ACEの「1 more LOVE キャンペーン」のステッカーを販売させていただきました。

購入いただきましたみなさまご協力ありがとうございました。

購入いただいた全額がガーナの子供たちへの寄付となります。(¥500*100枚=¥50,000を寄付しました!)

参考:http://acejapan.org/info/2017/12/20044

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