労働安全衛生強化月間特別企画 第1回『EQって?』

みなさん、こんにちは。
突然ですが、EQグローバルアライアンス、高山 直でございます。
6月は、皆さまご存知のキティ幸三さんに代わり、 「キティさんのメンタルコラム」を、私、高山が担当させていただきます。
メンタルコラムをEQコラムに変え、EQ(=感情能力)をご紹介したいと思います。
一ヶ月のお付き合い、何卒宜しくお願い申し上げます。

安全衛生とEQ(=感情能力)は、深い関係があると思います。
事故防止や、速やかな事故対応に、感情のコントロールは不可欠ではないでしょうか。
また、健康管理にも感情は大きく影響しています。
「病は気から」と言われるように、EQと健康にも深い関係があります。
感情の乱れが事故につながり、心の乱れが健康に影響することを、EQを通して理解していただき、EQが皆さまの業務の一助となれば幸いです

それでは、そのEQ=感情能力とは、一体どのような能力なのでしょうか。
EQとは、「感情を上手く使う能力」と言われ、米国エール大学のピーター・サロヴェイ博士と米ニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士が,1990年に論文「Emotional Intelligence」で発表した理論の中で紹介された能力です。
日本では、1995年にEQ=「こころの知能指数」として一般的に知られ、広まっていきました。

私たちの行動は感情の影響を大きく受けています。怒ると暴言につながり、時には暴力まで発展します。
悲しいと涙が出たり、嬉しいと笑顔になります。
感情がいかに、私たちの行動に影響を与えているかが、おわかりいただけると思います。
しかし、私たちは感情について、あまり良い印象をもっていないのではないでしょうか。
「職場に感情を持ち込むな!」「感情的になるな!」と言われますが、私たちは、これまで感情を悪者扱いにしてきました。
確かに感情は悪く使うと、やっかいで面倒なものですが、実は、上手く使うと良いこともたくさんあることをご存知ですか。
例えば、悲しい気持ちを楽しく変えたり、やる気が出ないときにやる気をつくるのも、実は感情を上手く使っているのです。その感情を上手く使う能力こそが「EQ」なのです。

EQは人のOSである

知識やスキル、経験というアプリケーションは、EQというOSを活用すると更に高レベルで機能します。
皆さまは、安全に関する知識や専門知識を保有されています。業務においても、高い専門技術やスキルをお持ちです。
それらは、EQを使うことで更に輝きを増し、安全衛生の場面でお役に立てると思います。
次の回では、その具体的な活用について、ご紹介をしていきたいと思います。

EQグローバルアライアンス 高山 直EQグローバルアライアンス 高山 直

個人のやる気や情熱、「志」などの潜在的な能力や可能性が、学歴に関係なく、公正、公平に判断される社会の創造を目指して、1997年株式会社イー・キュー・ジャパンを設立。

2010年7月、EQグローバルアライアンスを設立。 EQ理論提唱者のイェール大学ピーター・サロベイ博士、ニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士との共同研究で「EQ理論」に基づいた「個人の自立と成長を支援する」プログラムを開発。 

高山直のブログ「左の振り子」はこちらから
http://eq.armg.jp/nao/

関連記事はこちら