第10回『ストレス解消法~横隔膜呼吸法~』

みなさん、こんにちは。
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントのキティこうぞうです。
さて、今回はストレス解消法として「横隔膜呼吸法」をご紹介します。

横隔膜とはお腹と胸の間にあるドーム状の膜で、リラックスをした状態ではこの膜が下がっていますが、緊張すると膜が上がってきます。
横隔膜が上がると肺が圧迫されて、一回の呼吸で入ってくる酸素の量が減ります。
仕事などで緊張した状態が長く続くと、横隔膜が上がったままになります。
人間の呼吸は自律神経が自動的にコントロールしているため、残業などが続くと体に必要な量の酸素が取り込めなくなり、自動的に呼吸の回数を増やそうとします。
これが長いこと続くと、心臓をはじめとした体のいろいろなところに影響が出てくるのです。
つまり、ストレスによる緊張が体に影響を及ぼすのです。

それを防止するために、横隔膜を下げる呼吸を意識的にやって、リラックスした状態をつくり出すのが「横隔膜呼吸法」です。
横隔膜を下げるためには、肺の奥に意識的に空気を入れる腹式呼吸をおこないます。
以下が「横隔膜呼吸法」のやり方です。

【リラクゼーション体操のやり方】

まずはお腹に手を当てて呼吸してみます。自分の呼吸が腹式呼吸かどうか確認します。
手を元に戻して軽く目を閉じます。肩の力を抜いてください。
鼻で大きく息を吸います。もうこれ以上吸えないところまで吸います。
今度は吐きますが、吸う時間の倍の時間を使って、口から糸を吐くように細く吐きます。
これを何回も繰り返します。吐くたびに体の中の嫌~なものや嫌~な空気が外に出て行くことを意識してください。
1回吐くたびに体の力が抜けていくことをイメージしてください。吐く時に意識を集中させます。
だんだん全身がリラックスしてきました。気持ちがとても落ち着いてきました。ゆったりとしたいい気持ちです。
息をすることで「自分が今この瞬間を生きている」ということを実感しましょう。
何回も何回も繰り返してください。自分で「リラックスした」と思うまで繰り返しましょう。「リラックスした」と思ったらやめて、ゆっくり目を開けましょう。
最後に、息を整えたことによって、明日への活力が沸いてきたことをイメージしましょう。

人間は1日に約3万回呼吸しています。
でも、みなさんはほとんど無意識に呼吸をしていますよね。
そのうちの50回でも100回でもいいです。
意識して呼吸してみましょう。

息という字は自らの心と書きます。
「息を整えることは自分の心を整えることだ」と意識して「横隔膜呼吸法」をぜひやってみましょう。

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