第20回『長生きする秘訣は相談できる友人をつくること』

みなさん、こんにちは。
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントのキティこうぞうです。
さて、今回からは具体的なストレス耐性(メンタルタフネス)を高めていく方法をご紹介していきます。
まずは、私と同じ日本メンタルヘルス協会の認定カウンセラーである「ひすいこたろう氏」から聞いたお話をご紹介します。

アメリカの実験で、とっても興味深い研究結果があります。
早死にするタイプと長生きするタイプ。
この違いをわけるものは何か。
7000人以上の人を対象に9年間も追跡調査をしたそうです。
喫煙量、飲酒量、仕事ぶり、社会的地位、経済状況、人間関係など、本当に細かく徹底的に。
すると、意外な真実にたどりついたのです。
「タバコやお酒は寿命に影響してくるだろう」という当初の予想が外れていることが、まずわかったそうです。
無関係ではないにしろ、それほど大きな影響を持っていなかったのです。
では仕事ぶり?社会的地位?経済状況?
しかし、どれも決定的な要因ではなかったそうです。
そして突き止めたのです。寿命の長い人たちのたった一つの共通点を。
なんと、それは「友人の数」だったそうです。
友人の数が少ないほど、病気になりやすいことがわかったそうです。
分かち合える友人と過ごす時間が、ストレスを大幅に緩和してくれるのでしょうね。

以上が、ひすいさんの著書に載っているお話です。
つまり、長生きする人たちの共通点は「相談できる友人が多い」ということなのです。
友人に相談することによりストレスの解消ができるのはもちろん、「いつでも相談できるんだ」という安心感がストレスの軽減につながると考えられます。
この他にも、相談をするクセをつけることによってストレスのコントロールが可能になり、よりストレス耐性が高まることになります。

あなたにはいつでも相談できる友人はいますか?
以前に第5回「ウィーク・タイズの相談相手をつくろう」のキティのメンタルコラムの中で、自分の職場や家庭とは違う世界に身を置く友人、いつも会っているわけではないのに不思議と信頼できる友人をできるだけ多くつくってくださいとお願いしました。
そのような友人をどれだけたくさん持てるかで、これからの人生のストレスは大きく変わってくることもお話ししました。

友人をつくるコツは「縁(えん)」を大切にすることです。
「袖ふれあうも他生の縁」といいますが、3種類の人がいて、「袖がふれても縁と感じない人」、「袖がふれて縁と感じる人」、そして「袖がふれなくとも縁と感じる人」だそうです。
ぜひ「袖がふれなくとも縁と感じる人」になってください。
私の知っている研修講師の人は新幹線に乗ると、席に座るときに必ず相手の足を踏んだり小銭をばらまいたりして「すみません」と謝って、隣の席の人と「縁」をつくるそうです。
「縁」は自分からつくるものです。
そんな信念を持っていれば、次々と相談できる友人が見つかると思います。
みなさんもまずは知り合った人の足を踏むことからスタートしてみてはどうでしょうか。

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