第26回『相手をほめる』

みなさん、こんにちは。
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントのキティこうぞうです。
今回も職場の人間関係ストレスを軽減するために自分の「コミュニケーション力をアップする」具体的方法についてお話しします。

私が企業のコミュニケーション研修でいつも行なう2人1組のワークで、「今から2分間、一言ずつ順番に相手をほめてください」と言って2分計ると、ほとんどの組が1分過ぎから相手のことがほめられなくなります。
このワークを通じて、参加者はいかに自分がほめ言葉を持っていないかに気づきます。
そして、普段いかに人をほめていないかに気づきます。
いつも人をほめていたら頭の中にほめ言葉が入っているのですが、ほめていないから考えても出てこないのです。

みなさん、人をほめることはコミュニケーションの基本だと思いませんか。
人をほめれば、その人との人間関係が良くなると思いませんか。
たぶんみなさんはわかっているのにやっていないんだと思います。
やっていないだけなのです。
以前お話しましたよね。
「コミュニケーションは能力や知識ではありません」と。
いくら知識を持っていても行動に移さなければ「コミュニケーション力」は発揮されないのです。
「やる」か「やらない」かなのです。

ぜひ今からすぐ、隣にいる人をほめてあげてください。
一日に1回は職場の人や被介護者の方をほめてみましょう。
特に、「この人と人間関係がうまくいっていない」「この人と仲良くなりたい」という相手がいれば、必ず一日1回はほめましょう。
代表的なほめ言葉を次に挙げておきます。

+++++++++++++++++++++++++

  1. 相手の容姿や持ち物をほめる
    「素敵な笑顔ですね」「今日着ている服似合っていますね」「かっこいい携帯をお持ちですね」
  2. 相手の持っている能力や知識をほめる
    「何でもできるんですね」「頭いいですね」「いろいろなこと知っていますね、勉強になります」
  3. 相手の人格そのものをほめる
    「あなたはすばらしい人ですね」「あなたみたいな人にはじめて合いました」「私も見習います」

+++++++++++++++++++++++++

人をほめることはコミュニケーションの基本だとわかっていながらそれをやらないのはなぜか。
それは、みなさんは人を見るときに相手の悪いところをまず探してしまうクセがあるからです。
だから、コミュニケーションで大切なことはいかに相手のいいところを見つけるかを心がけ、それを習慣にすることです。
まずはその悪いクセを直すところからはじめてみましょう。

関連記事はこちら