第30回『相手の心理的クセを見抜く』

みなさん、こんにちは。
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントのキティこうぞうです。
今回も職場の人間関係ストレスを軽減するために自分の「コミュニケーション力をアップする」具体的方法についてお話しします。

まずは、頭の中に「カミナリ」をイメージしてください。
私たち人間は物事をイメージするときには3つのタイプに分かれます。
「目(視覚)を優先する人」・・・稲妻やピカッという光をイメージ
「耳(聴覚)を優先する人」・・・ゴロゴロという音をイメージ
「体(触覚)を優先する人」・・・カミナリの振動や恐怖をイメージ

人間は3つの感覚(目・耳・体)を使って物事を考えたり、行動をしますが、それぞれの人間には癖(クセ)があり、この3つのどれかを優先して考えたり行動したりするのです。
人とうまくコミュニケーションをとっていこうと考えるのであれば、この3つのタイプをよく理解して、相手に合わせた会話をしていくことです。

たとえば、相手が「目を優先する人」であれば、相手をほめる時に「目の付け所がいいですね」や「一目でわかります」などを使います。
同様に相手が「耳を優先する人」であれば、「いい響きですね」や「ため息が出るほど似合います」を使います。
「体を優先する人」であれば、「ツボを押さえていますね」や「ピッタリです」を使います。

逆に、相手を叱ったり批判をする時には相手が優先する感覚(目・耳・体)と同じ言葉を使ってはいけません。
相手が一番敏感な感覚を批判する言葉を使うと、相手の感情を刺激し、それ以降うまくコミュニケーションがとれなくなるのです。

「目(視覚)を優先する人」に対して「どこを見てるんですか」、「ピントがずれてる」など。
「耳(聴覚)を優先する人」に対して「みんなの評判が悪いよ」、「くどいこと言わせるなよ」など。
「体(触覚)を優先する人」に対して「やることがちぐはぐだね」、「しっくりこないな」など。
相手を批判するときは、必ず相手の優先する感覚と違う言葉を使ってください。

問題は相手が3つのタイプのうちどのタイプなのか見分けることですが、相手がどの感覚を優先するかは普段の会話の中から読み取ってください。
相手の心理的クセを見抜いてコミュニケーションをとることで、相手とのすれ違いを少なくすることが出来ます。
一度お試しください。

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