沖縄ピースすてーじを開催

情報労連は「沖縄慰霊の日」である6月23日から3日間にかけて、「2017沖縄ピースすてーじ」を開催しました。

 

 

 

行動に全国から260名、現地沖縄からは80名が参加し、過去の戦争の惨禍とともに、在日米軍基地が多くの土地を占める沖縄の現状と直面する問題について学習、共有しました。

結団式では、主催者を代表し野田委員長より「本土では沖縄の状況を伝えるマスコミの行動は少なく、沖縄の問題を自らの問題として捉えることも困難な状況にあるのも事実と思うが、沖縄が抱えている基地の問題は日本全体、私たち自らの問題であるという事を今日からの行動を通じて感じ共有いただきたい」と述べました。

砂川現地実行委員長からは「日本復帰から45年を経ても、我々が強く要求してきた米軍基地の整理縮小、日米地位協定の抜本的見直しは一向に進んでいない。日米両政府は沖縄の基地負担軽減と言うが、言葉と裏腹に米軍基地の機能強化、自衛隊の増強など、沖縄県全体の武装化が進み、標的にされる懸念が広がっている。情報労連は昨年の大会において辺野古基地建設に反対する決議を確認した。参加者の皆さんは次世代のために沖縄の現状、真実を体感し、創り育てる平和を家族や職場に広げていただきたい。」と挨拶がありました。

また、結団式に先立ち連合平和オキナワ集会に参加しました。第一部では伊江島観光バスの代表を務める山城克己さんが講演し、沖縄戦経験者の声を紹介しながら、戦争の悲惨な状況と、その後の米軍基地建設の経過について共有しました。

第二部の式典では神津会長より「連合は一貫して『在日米軍基地の整理縮小』および『日米地位協定の抜本的見直し』を求めてきた。沖縄で起きていることを五感で感じ、家族や職場に持ち帰って展開して欲しい」と挨拶がありました。

翌24日、沖縄南部、摩文仁の丘にある「逓魂の塔」(太平洋戦争で戦死又は、殉職した元沖縄逓信省関係職員を奉り、世界平和を祈念して建立された慰霊碑)での慰霊祭を挙行しました。

野田委員長からは「情報労連は『創り育てる平和』をシンボルフレーズとしている。これは受け身ではなく自分たちが行動することを示している。一人が平和な社会を築くために努力しなければなりません。」と挨拶し、参加者とともに平和への行動を重ねていくことを誓いました。

参加者は72年前と変わらない暑さのなかで黙祷や献鶴などを行い、先輩達のご冥福をお祈りしました。

慰霊祭終了後、嘉手納基地周辺約10キロを行進し、嘉手納基地の広大さを肌で感じとりました。周回行動後は道の駅かでなの展望フロアから基地を見学し、同館内の資料館で嘉手納基地の建設前の地域の様子や、基地建設以降の地域の関わり等について学習しました。

最終日となる25日には、平和祈念資料館、平和の礎、糸数壕等の戦跡を訪れ、沖縄戦の悲惨な実相に触れると共に、辺野古漁港、瀬嵩の浜を訪れ、政府が工事を強行に進める新基地建設の状況について共有しました。その後の平和学習では「安全保障と基地のある仕組み」と題し、屋良朝博氏より講演いただきました。

解団式ではピースフラッグが次の行動開催地である広島に引き継がれました。

 

 

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