第29回長崎平和フォーラムを開催

8月7日、15時20分より「第29回長崎平和フォーラム」を開催し、県内はもとより全国から組合員と家族、退職者などスタッフ含め約400名が参加しました。

開会にあたり、主催者を代表して中央本部 柴田書記長は、「73年前に起こったことを『過去に起こったことだ』と思わず、人類の過ちの歴史や原爆の実相と悲惨さを風化させることなく、世界の恒久平和と核兵器廃絶を訴え、次の世代に平和国家・日本を繋いでいく役割が私たちにある。本フォーラムを通じて、多くを学び、『創り育てる平和』の実践に結び付けていくことをお願いする」と挨拶しました。

続いて、連合長崎・宮﨑会長の連帯挨拶などを経て、長崎平和推進協会・原田 美智子さんより、戦時下の思想や教育などの世相背景も交え、被爆時の様子等について講話をいただき、「長崎の原爆が如何に悲惨だったか、長崎は声を大にして核兵器廃絶を訴え続けている。これからの若い世代の人たちは、戦争・原爆を正しく見つめてこの地球上から戦争をなくし、平和な世の中になるために、身近なところから考えて行動してほしい」と平和への強い想いを参加者と共有しました。その後、参加者全員の平和への想いを万灯と折鶴に託しました。最後に吉川さおり参議院議員より連帯の挨拶を頂き、第一部を休会としました。

 

翌8日、9時より参加者は、原爆中心地公園・浦上天主堂などの被爆遺構めぐりを行った後、各組織組合員とその家族による構成詩『風化に抗して Part 28』が披露され、参加者全員で被爆の実相を体験するとともに、戦争・原爆の愚かさと平和の尊さを再認識した。構成詩の最後では、全員で“For the Peace of World”を手話を交えて合唱し、ステージと参加者が一体となって世界の恒久平和を誓いました。

次に、ピースリレー行動として「広島ピースフォーラム2018」からリレーされたピースフラッグを「第29回長崎平和フォーラム」参加者全員の平和への願いを込め、長崎県協・上田議長から9月8日より開催される「2018北方領土返還要求平和行動in根室」を代表し、北海道協・浪岡議長へと手渡されました。続いて、石橋みちひろ参議院議員より、連帯の挨拶を受けた後に、二日間のまとめとして中央本部 春川政策局長より、「この長崎平和フォーラム見て・聞いて・感じたことをご自身の言葉で一人でも多くの人に伝え、一人ひとりが実践することで、『創り育てる平和』を創ってほしい」と挨拶をし、第二部を休会としました。

第29回長崎平和フォーラム 2日目 の様子です。(現地実行委員長あいさつ、構成詩、ピースリレー)

情報産業労働組合連合会(情報労連)さんの投稿 2018年8月7日火曜日

※2日目の様子は情報労連Facebookより、動画でご覧いただけます。 構成詩は20:53~

15時30分からは、「連合2018平和ナガサキ集会~語り継ぐ実相と運動の継続で核兵器廃絶と恒久平和を実現しよう~」が開催されました。主催者を代表して連合・相原事務局長が挨拶を行ったあと、長崎県 中村知事より「核兵器廃絶を実現するためには核兵器保有国と非核兵器保有国の協力が必要であり、被爆地を訪問され、被爆の実相に触れ、核兵器廃絶のため議論することが重要である」との挨拶があり、長崎市 田上市長は「被爆者の願いは、同じような体験を世界中の誰にも、二度とさせたくない。そのために皆さんと連携して取り組んでいく」と挨拶しました。また、ITUCマクブール・サハーン法制局長からの来賓あいさつのあと、被爆者からの訴え、平和広島代表団によるピースメッセージ、ナガサキ・ユース代表団、高校生平和大使からの活動報告・決意へと続きました。そして、「ナガサキからの平和アピール」(別紙3)を参加者全員で確認の後、ピースフラッグリレーを経て、最後に“For the Peace Of World”を斉唱し閉会しました。

翌9日は、長崎原爆資料館を見学した後、情報労連長崎県協議会主催の「電気通信労働者原爆被爆死没者慰霊式」に参加した。式には被爆者のご遺族、会社側代表、全国からの参加者など多数が参列しました。

現地主催者を代表し、長崎県協・上田議長は「戦後・被爆から73年という時間の経過は戦争体験と戦争が生んだ被爆の体験をどう受け継いで伝えていくのかを私たちに求め続けている。私たちは問題の本質に立ち返ろうとしない日本社会でいま生活していることに危機感を持ち、行動していかなければいけない。立ち止まらず、今日からまた歩み続けることを誓う」と挨拶しました。

次に、情報労連中央本部を代表して、柴田書記長より「私たちには、『ヒロシマ』『「ナガサキ」の惨禍、核兵器の非人道性と戦争の愚かさを訴え続け、七三年前の事実を風化させることなく次の時代・世代に伝えていく使命がある。『核兵器の廃絶と世界の恒久平和』にむけ、私たちがそのバトンを未来へ繋ぐことによって、一人ひとりが真の平和を希求し、『核兵器の廃絶と世界の恒久平和』に向けて取り組んでいく」と挨拶しました。

ご遺族代表の平尾 勝弘さんよる挨拶の後、原爆が投下された11時02分に参加者全員で黙祷を捧げるとともに、献花・献鶴により犠牲者の冥福を祈った。その後、NTT労組長崎県被爆者二世協議会・杉本 雅親さんにより「私たちはこの現実を自覚し、流れに身を任せることなく決意し、平和を繋いでいく」との誓いの言葉をささげました。

最後に参加者全員で『原爆許すまじ』を斉唱し、全日程を終了しました。

情報労連は引き続き9月に開催される「2018北方領土返還要求行動in根室」に向け、平和への想いを繋いでいきます。

 

【フォトアルバム】

8月7日

8月8日 集合写真

8月8日

8月9日

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