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キティのメンタルコラム

第117回「内的要因と外的要因」(2017.2.14掲載)

みなさん、こんにちは。株式会社アドバンテッジリスクマネジメントのキティこうぞうです。

今回はアメリカの元大統領C氏の夫人に関する「都市伝説」をお話しします。

C氏が大統領時代に夫人と地方に遊説に出かけたときのこと。夫人の故郷を通りかかったところ、ガソリンスタンドの経営者らしき男が夫人に親しげに手を振りました。夫人はC氏に「私の昔のボーイフレンドよ」と言って、手を振り返しました。少し嫉妬したC氏が皮肉まじりに「へえー、私と結婚して良かったね。彼と結婚していたら、君はこの田舎町でガソリンスタンドやっている男の奥さんになっていたんだね」と言いました。すると、夫人はすかさずこう答えました。
「何言ってるのよ。彼が私と結婚してたら、彼が大統領になっていたのよ。」

人間はある課題を達成するために行動したときに、その結果が成功だった場合、失敗だった場合、それぞれにその原因がどこにあるかを考えます。ある社会心理学者は成功や失敗を招く原因には、おもに「能力」「努力」「課題の難易度」「運」の4つがあるとしています。また、行動の結果の原因をその人の性格や能力などの内的なものに求める「内的要因」と周囲の状況や他者からの影響などの自分以外に求める「外的要因」に分けています。「能力」は本人がすでに身につけている実力であり、内的要因となります。「努力」は本人が実力にプラスしようと行った勉強や作業であるため、内的要因となります。一方、他人が決める「課題の難易度」や「偶然」「たまたま」などと考える「運」は自分でコントロールできない要因はであり、外的要因となります。先述のC夫人は自分の成功を「外的要因」ではなく、自分の実力という「内的要因」に求めています。

基準や目標を立てて、その基準や目標に到達しようとする動機を「達成動機」といいます。簡単にいうと「やる気」や「モチベーション」のことです。達成動機の高い人と低い人では成功や失敗の原因を考えるときに違いがあります。達成動機の高い人は成功した原因は自分の能力や努力にあると考えます。失敗の原因も内的要因に求め、失敗した原因は自分の努力が足りなかっただけだと考えます。つまり、成功した時には、自分の能力や努力が報われた、自分にそれだけの能力があったと考えます。逆に、失敗したときは自分が努力しなかったから失敗したと考えます。その結果、何かに失敗した場面においても、努力をすれば能力はあるのだから次は成功すると考え、困難に立ち向かうためのやる気が低下することはありません。

達成動機の低い人は成功の原因を外的要因に求めます。成功した原因は課題が簡単であったり、たまたま運がよかっただけだと考えます。例えばテストで良い点数をとったとき、その原因が自分の能力や努力にあるとは考えずに、テストの問題がたまたま簡単だったのだと考えます。逆に、失敗したときは失敗の原因を内的要因に求めます。失敗した原因は自分に能力がなかったと考えます。その結果、何かに失敗すると自分には能力がないからもう一度試みても成功しないと考え、次の課題に立ち向かうためのやる気が低下してしまいます。逆に、目標達成のため行動が成功したときは「自分のおかげだ」と考え、失敗したときは「もっと努力すれば成功する」と考えれば、次の目標達成へのやる気は向上するということです(終)。

キティこうぞう(鬼頭幸三)

キティこうぞう(鬼頭幸三)
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