2024年9月7日(土)~8日(日)にかけて2024情報労連平和四行動の締めくくりとなる「2024北方領土返還要求平和行動IN根室」を開催しました。
加盟組合から70名を超える多くの仲間の結集を得て、79年前の樺太等における戦禍や北方領土返還に向けた取り組みの継続について参加者全員で学習し共有しました。
学習会では、北海道協議会の中川事務局次長が、北方領土問題に関する歴史的背景や南樺太・真岡郵便局での悲惨な事件や引揚げ船三隻の殉難について説明しました。
続いて、「私のふるさと蘂取(シベトロ)」と題し、千島歯舞諸島居住者連盟の安田愛子氏が、生まれ育った択捉島蘂取での生活や、ソ連軍の侵攻後の島での生活、引揚げ時の困難、最近のビザなし訪問での様子について講演し、参加者と当時の状況や故郷への想いを共有しました。
その後、これまでの学習内容を確認するクイズ形式のワークショップが行われ、組織内の石橋みちひろ参議院議員からは返還要求運動に関わる日米安全保障条約や地位協定に関する課題について報告がありました。
学習会の最後には、情報労連平和四行動をつなぐピースフラッグが萩原議長から沖縄県協議会の比嘉議長にリレーされ、比嘉議長は「ピースフラッグとともに北海道から沖縄へ、世界の恒久平和への想いを繋ぎ、平和行動を展開していく」との決意を述べました。
翌8日、参加者は本土最東端・納沙布岬で開催された「連合2024平和ノサップ集会」に参加、その後の情報労連参加者による「まとめ集会」では、『創り・育てる平和』に取り組もう」と参加者に訴え、2日間の行動を締めくくりました。
また、釧路から根室への移動中には、アニメ映画『ジョバンニの島』や『樺太1945年夏 氷雪の門』を視聴し、北方領土問題や真岡郵便局で犠牲となった「9人の乙女」の悲劇について理解を深めました。
情報労連は、沖縄、広島、長崎、北海道の各協議会をはじめ、全ブロック支部や県協および単組と連携し、戦争の悲惨さや平和の大切さを職場や家庭、次世代に伝え、世界の恒久平和を目指し取り組みを続けていきます。
2024「情報労連 北方領土返還要求平和行動in根室」の概要動画は下記をご覧ください。