9月9~10日、「2017北方領土返還要求平和行動IN根室」を開催

情報労連は9月9~10日、平和行動の締めくくりとなる「2017北方領土返還要求平和行動IN根室」を開催し、地元と全国からの参加者合わせて、103名が参加しました。

初日の9日は、釧路市内で「平和学習会」を開催し、情報労連本部後藤副委員長は「今回の行動にご参加いただいた皆さんが、様々なところでご経験を話していただくことがとても大切になります。情報労連のシンボルフレーズである『創り育てる平和』は、情報労連に集う1人ひとりが平和を『創り』『育てる』主役となることを期待したものであり、誰からか与えられる平和ではなく、みんなで実現するものです。是非とも担い手の1人として今回の平和行動に臨んでいただくようお願いします。」と挨拶しました。続いて、現地実行委員会を代表して、情報労連北海道協議会浪岡議長から「北方領土返還は戦後72年経過した今も私たちの願いは実現していません。72年前何が起こったのかについて、今日の学習会で理解を深め、かつ明日の納沙布岬の地で北方領土を見て、感じて、学んで、ください。北方領土と併せて樺太における戦争の悲惨さについても学習していただき、この2日間で学んだことを一人でも多くの人に広めていただきたい。」と挨拶しました。

 

また、本学習会では 第1部で「1945年8月樺太戦の実相」と題し、旧樺太出身である北海道日本ロシア協会 副会長 森川 利一氏を講師に迎え、1945年8月15日の終戦後における、ソ連侵攻による旧樺太を中心とした惨禍の実相について学習し、参加者全員で認識を深めました。第2部では「私のふるさと蘂取(しべとろ)」と題し、千島歯舞諸島居住者連盟 安田 愛子氏より終戦後ソ連軍が侵攻してきた時の様子や占拠後2年に亘る島での生活、引き揚げ時の様子等について学びました。

   

学習会最後には、情報労連平和四行動をつなぐピースフラッグが、沖縄県協・砂川議長へと手渡されました。

2日目の10日は、根室市納沙布岬に移動して、連合主催の「2017平和ノサップ集会」に参加しました。連合の神津会長は「日本政府は日ロ共同経済活動を大きな一歩として北方領土の返還に向けた道筋を速やかに見直し、より戦略的な外交交渉を粘り強く行うことを強く求めます。連合も元島民の方々が故郷に帰れる日まで粘り強く行動を展開していきます。また、北方領土問題の解決に向け、特に『次世代への継承』、『ビザなし交流事業への参加』、『北方領土に日本人が暮らしていた証を後世に残すための取り組み』について、今後も取り組みを強化します。」と挨拶を述べました。

集会終了後は、情報労連参加者によるまとめ集会を行い、二日間の行動を終了しました。

なお、移動の車中においては映画「樺太1945年夏~氷雪の門」および引き揚げ三船殉難の記録DVD「慟哭の証言」を視聴し、真岡郵便局において犠牲となった電話交換手「9人の乙女」の悲劇と、終戦の1週間後、樺太からの民間の引き揚げ船三隻がソ連の潜水艦の攻撃により沈没・大破した惨劇について理解をより深めました。

情報労連は、沖縄・広島・長崎・北海道の四県協をはじめとする全県協および各単組と連携しつつ、戦争の悲惨さと愚かさ、平和の尊さを世界、次世代へ発信・継承し、一人ひとりが過去の戦争の誤ちと悲劇を「自分のこと」として受け止め、行動をもって世界の恒久平和を実現させるべく、情報労連平和行動を揺るぎない産別運動の根幹の一つとして取り組みを継続していきます。

 

 

 

 

関連記事はこちら