第28回『Iメッセージを使う』

みなさん、こんにちは。
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントのキティこうぞうです。
今回も職場の人間関係ストレスを軽減するために自分の「コミュニケーション力をアップする」具体的方法についてお話しします。

みなさんは仕事で忙しいときなど、ついつい感情的になって、「早くしなさい!」「どうしてそんなことするんだ!」などと相手に対して声を荒げることがあると思いますが、これがストレスの原因になることもあります。
また、このような伝え方によって相手との人間関係が悪くなっていく原因にもなります。

上記のような伝え方は、「(あなたは)早くしなさい!」「どうして(おまえは)そんなことするんだ!」など、主語が「あなたは」や「おまえは」になるため「YOUメッセージ(ユーメッセージ)」と呼ばれています。
YOUメッセージは非難・評価・説教・指示など、「相手をやっつける伝え方」に使われます。
主語を「YOU」にすることで、相手や状況について事実はどうあれ「YOUのせいで私は不快になっている」ということを感情的に伝えています。
それを受けた相手は萎縮したり怒ったりと気分を害すことになり、お互いに嫌な思いをすることになります。

一方、「私は」を主語にすると相手やその時の状況について「自分はどう感じているか」を正直に相手に伝えられます。
そして、言われた相手は「責められた」という感情を抱かずに、素直にそのことを認めやすくなります。このような伝え方を「Iメッセージ(アイメッセージ)」といいます。

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「早くしなさい!」→「私は急いでいるので、何とかなりませんか」
「この仕事やって!」→「この仕事やってくれると、私は助かるな」
「どうしてそんなことするんだ!」→「そんなことするなんて、私は悲しいよ」
「今何時だと思ってるんだ!」→「帰ってこないから、私は心配したんだよ」
「タバコ吸うのをやめてください!」→「タバコの煙で私は気分が悪いです」
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Iメッセージを使えば、相手が行動することによって「私」がどう感じるのかを言葉で表現するだけになり、相手が自主性を失わず「私はあなたを認めている」という承認に結びつくのです。
また、Iメッセージを使って自分の気持ちを素直に伝えれば、相手には「その気持ちに何とか応えよう」という心理が働き、自分から相手の言葉に従おうとするのです。
その結果、相手とのコミュニケーションが良くなり、仕事もやりやすくなると思います。
みなさんも職場の人や家族に対して積極的にIメッセージを使ってみてください。

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