知られざる悲劇の記憶を語り継いでいくために

 

2011年の情報労連平和四行動も、北海道で締めくくり!9月10日・11日、北海道協の協力のもと「2011北方領土返還要求平和行動in根室」が開催されました。

【1日目】樺太の知られざる惨禍を学ぶ

組合員とその家族、退職者など、全国から112名が集まった初日は「情報労連平和学習会」です。
学習会は2部構成。第1部「北方領土編」では「私のふるさと蘂取」と題した千島歯舞諸島居住者連盟・三船志代子氏の講義を、第2部「樺太編」では元全電通札幌西分会長・猫島實氏を講師に迎えて講演「1945年8月終戦後の知られざる戦争」を受けました。
猫島氏の講演で語られたのは、第二次大戦終戦後も続いたソ連戦における、旧樺太の悲惨な有様。民間人にもたくさんの死者が出たこの惨劇は、参加者の心にも戦争の愚かさを強く訴えたに違いありません。
1日目の最後は明日Earthフラッグのピースリレー。2012年の平和四行動に向けて、2012沖縄ピースすてーじ」の総責任者である濱元議長へと旗が手渡されました。

【2日目】北方領土四島の返還を実現するまで

9月11日は「連合・2011平和ノサップ集会」が開かれ、情報労連からも98名が参加しました。納沙布岬までの車中では、映画『樺太1945年夏~氷雪の門』を観賞。真岡郵便局で犠牲になった電話交換手「9人の乙女」の悲劇を通じて戦争の悲しさを胸に刻みます。
集会では、主催者を代表して連合・南雲事務局長があいさつに立ち、「残念ながら北方四島の返還はまだ実現されていない。連合は今後も、ビザなし交流を通じた相互理解と、択捉にある日本の建物の保全に取り組んでいく」と、北方四島の返還を求め続けることを誓いました。

学習会などを通じて知った、北方領土の元島民の望郷の思いや悲劇の事実。情報労連は戦争の記憶を次の世代へと語り継ぎ、「世界の恒久平和」を実現するために平和行動を続けていきます。

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