情報労連は1月30日、第50回中央委員会を開催し、2020春季生活闘争方針を決定しました。
冒頭、あいさつした野田中央執行委員長は「マクロの情勢認識や春闘の重要性などについては労使間の認識に大きな隔たりがあるとは思っていない。経団連・中西会長の労使懇談会におけるあいさつは『日本の賃金水準は高くない、賃上げのモメンタムは大事』というものだった」と述べました。その上で、「労働分配率・実質賃金・可処分所得の低下が日本経済の成長を阻害している」とし、分配構造の転換が必要であると強調しました。
情報労連の春闘方針については、具体的な項目として①経済の自律的成長を促すための「月例賃金改善」②サプライチェーンを意識したすべての働く仲間の「底上げ」「底支え」「格差是正」③長時間労働の是正や同一労働同一賃金を柱とする労働環境の整備――の3点を挙げ、全体の意思統一を図りたいと訴えました。
春闘方針案を提起した北野書記長は「非正規雇用労働者や中小企業労働者の賃上げ、格差是正の動きは広がりを見せておらず、こうした労働者の『底上げ』『底支え』『格差是正』に社会全体で取り組むとともに、働き方も含めた『サプライチェーン全体で生み出した付加価値の適正分配』による産業全体の成長・発展が欠かせない」と訴えました。
その上で月例賃金の引き上げをはじめとする具体的な闘争方針を提起。有期契約等労働者および中小企業で働く労働者を中心に、すべての働く仲間の「総合労働環境の改善」に取り組むことを強調しました。
その後、各組織が春闘に対する取り組み決意などを述べた上で、春闘方針を決定しました。
情報労連の構成組織は今後、春闘方針を確立し、要求書を提出。3月のヤマ場へ向けて交渉を強化していきます。
すべての働く仲間の処遇改善へ、ともに頑張りましょう!!