労働安全衛生強化月間特別企画 第4回『こころの身だしなみ』

「安全衛生とEQ」の最後は、「こころの身だしなみ」です。

「こころの身だしなみ」こそが、安全性や衛生の場面でいかに必要か、読者の皆さまが普段の業務で一番その必要性と重要性を感じていらっしゃることと思います。

出勤時の朝、誰もが鏡で身だしなみを整えます。
では「こころの身だしなみ」は整えているでしょうか。
仕事に相応しい身だしなみを整えるために男性なら、鏡に向かって髭を剃り、髪型を整えます。
女性なら髪形を整え、お化粧をします。こころも同じように、仕事に相応しい身だしなみを整えることが大切だと思います。
「こころの身だしなみ」を整えることで平常心を取り戻し、こころの落ち着いた状態をつくります。
この状態こそが、高度な安全衛生を達成するために必要だと思います。

服装の身だしなみを整え、さあ出社!も、夕べの喧嘩を引きずってイライラ。
寝不足の朝、「気分が乗らないな・・・」のまま、トボトボ出社。
満員電車で肩がぶつかりムカッ!この勢いで出社後八つ当たりの嵐。
こうなると、せっかくの服装の身だしなみも台無し、とても仕事ができる状態とはいえません。
ましてや安全性が求められる仕事なんて、もっとも従事してはいけない感情状態です。

そんなときは、「こころの身だしなみ」を整えましょう。
では、どうやって整えるか。これぞEQです。
こころは朝だけではなく、いつでもどこでも必要なときに、整える必要があります。
EQを活用すれば、それができるようになります。
EQは「感情スイッチ」でもあります。
ONとOFF、楽しい気分と悲しい気分の切り替え、前向きエネルギーと平常心をつくるために、それぞれの感情スイッチを押してください。

では、どうやって平常心の感情スイッチをつくるか。

あなたが「平常心になれるときは、いつですか。
あなたの「こころが落ち着く瞬間」です。
気持ちを前向きに整えるのが「ハッピーになる瞬間」なら、あなたの平常心をつくるのは、「こころが落ち着く瞬間」です。
その瞬間をつくって、実際に行動してみましょう。
平常心が保てなくなったら、下記の表を活用して、あなたの落ち着く瞬間を、聞いたり、見たり、食べたり、その場所に行って、平常心をつくってください。
その瞬間こそが、あなたの「平常心スイッチ」です。

「こころが落ち着く瞬間」

一ヶ月のご愛読ありがとうございました。
EQが皆さまの安全と衛生にお役に立てれば、この上のない喜びでございます。

皆さまの益々の、ご活躍をお祈りしております。

深謝
平成24年6月吉日
EQグローバルアライアンス
高山 直

EQグローバルアライアンス 高山 直EQグローバルアライアンス 高山 直
個人のやる気や情熱、「志」などの潜在的な能力や可能性が、学歴に関係なく、公正、公平に判断される社会の創造を目指して、1997年株式会社イー・キュー・ジャパンを設立。
2010年7月、EQグローバルアライアンスを設立。 EQ理論提唱者のイェール大学ピーター・サロベイ博士、ニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士との共同研究で「EQ理論」に基づいた「個人の自立と成長を支援する」プログラムを開発。 

高山直のブログ「左の振り子」はこちらから
http://eq.armg.jp/nao/

関連記事はこちら