第88回「エコーの法則」

みなさん、こんにちは。株式会社アドバンテッジリスクマネジメントのキティこうぞうです。

今回は「エコーの法則」をご紹介します。エコーとは「こだま」のことです。こだまは「ヤッホー」と言えば「ヤッホー」と帰ってきます。「エコーの法則」というのは、「物事はめぐりめぐって必ず自分のところへかえってくる」という法則です。

例えば、雨が降ります。その雨は、川に流れそして海へ行きます。海水が蒸発して、雲になりそしてまた雨となってかえってきます。川や海がきれいな水ならばきれいな雨が、汚れた水ならば汚れた雨が戻ってきます。この様に、世の中は常に循環しています。これは、私たち人間も例外ではありません。この法則を人間にあてはめると、「人間、良い事をすれば必ず良い事が返って来る、悪い事をすれば悪い事が返って来る」ということになります。

人間における「エコーの法則」とは、具体的には「人間の良い(悪い)意識が良い(悪い)行動をつくり、良い(悪い)行動が良い(悪い)習慣をつくり、良い(悪い)習慣が良い(悪い)体質をつくり、良い(悪い)体質が良い(悪い)結果を生み出して自分のところにかえってくる」という意味です。この法則の一番の基本は自分の意識です。良い事を思えば良い結果が、悪い事を思えば悪い結果が起きることになります。たとえば、「あの人は嫌な人だ」という悪い意識を持っていると、自分が周りの人から「あの人は悪い人だ」と思われてしまうということです。

自分の人生を地獄にするのも極楽にするのも自分の意識次第です。二度と生まれ変わることのできないこの人生を楽しく過ごすためには、人生の一瞬一瞬において絶えず悪い芽を抜き、良い種を蒔くように心掛けることです。そんな努力を積み重ねていると、「運命」以上の力が出てくるものです。ですから、自分の「運命」を変えようと思ったら、意識(=己の心)を変える必要があります。では、意識を変えるにはどうしたらいいのでしょうか。

私たちが「この頃あの人(の意識が)変わったね」と言う時、その人の意識の中は見えないので、普段の言葉遣いなり、行動の変化を見て判断しているはずです。たとえば「急ぐ」という意識を考えてみると、「急ごう」という言葉が発せられたり、「歩幅が大きくなる」などの急ぐ行動を起こすわけです。ですから、意識を変えるには、言葉や行動を変えればいいわけです。言葉や行動が変われば、それを常に行うことにより習慣となり、それが体にしみつくようになる、つまり体質が出来あがるのです。そして、体質ができてしまえば自然と結果がついてくるようになります。このように、「エコーの法則」に基づいて良い意識を持てば、思った以上の良い結果が出るようになります。

もし、みなさんが「周りの人は自分に対して冷たい」とか「あの人は私に嫌なことばかりする」と思っているのであれば、まずは自分が他人に対してどんな対応をしているかを考えて、自分の意識を変えてみましょう。自分がいい思いをしたいのであれば、まずは他人にいい思いをしてもらうことが大切なのです。

最後にアメリカの哲学者ラルフ・エマーソンの名言をご紹介します。
「幸福は香水のようなものである。人に振りかけると自分にも必ずかかる」

関連記事はこちら