仕事での失敗をテーマに開催された、第24回明日知恵塾。
今回は特別に、KDDI労組の内田さんに自らの仕事観を語っていただきました。
KDDI労組・内田さんのお話
「仕事のミスには、ケアレスミス・段どりミス・スキル不足の3つの要因があります。ミスを完全にゼロにすることはできないし、自分も、上司と一緒にお客さまに謝罪するような大失敗を経験しました。そうして学んだのは、ミスの後、仕事とメンタルの両面でケアすることの大切さです。
仕事面のケアは、報・連・相の徹底とミス対策の2つ。ミスを隠しても良いことはありません。そして同じ失敗を繰り返すと周囲に迷惑がかかり、自分の評価も悪くなってしまいます。
メンタル面のケアは、まず同僚などに話してスッキリすること。それでも落ち込んでしまうときは、いっそ家に帰ってしまいましょう。気持ちの切り替えが大事です」
軽妙な語り口とわかりやすいパワーポイントは、さすが社会人! そんな内田さん(スィーツ好き!)の話を受けてのディスカッションでは、どんなミスをしたか、ミスをするとどうなるか、ミスをしたらどうするか、といったポイントがそれぞれのグループで話し合われました。最初は「ミスしたら減給や降格があるかも」と怖いイメージを持っていた学生の皆さん。先輩社会人のリアルな話を聞いて、何がわかったのでしょうか。
- 一生懸命仕事をしていれば、失敗は仕方がない。手抜きの失敗はダメ!
- 同じミスを繰り返してはならない
- 時間の使い方を考えないと、焦りとミスが連鎖してしまう
- ミスを成長の糧にする態度、取り戻そうとする誠意が大事
などなど。社会人といえど、寝坊や忘れ物をすることも意外と多いとわかって、少し身近に感じたという意見もありました。
社会では個人のミスも会社が責任を負うことになるため、まずは防止が大事です。そのうえで藤村教授は、ミスがあっても助け合えるのが会社だと語ります。 「新たな仕事や能力の限界に挑戦しなければ成長はありませんが、挑戦すれば失敗の可能性も高まります。それでも難題に挑戦できるのは、会社にはミスをカバーし合える仲間がいるからでしょう。上司が部下の責任を負い、二度と同じミスが起こらないようにマネジメントできる企業は、良い組織だと思います。みんなで支え合うのが会社です。おおいに挑戦し、おおいに失敗し、経験を積んで成長していってください」
(藤村教授)
最後に、今回特別に参加していただいた、損保労連の関さんのコメントを紹介します。 「学生の皆さんは仕事で失敗することをすごく恐れているんだな、という印象です。でも大丈夫! 会社ではきっと誰かが見ていてくれるから! 学生の話を聞いていると、自分が新人だった頃の思い出がよみがえりますね。なんだか気持ちが若返ったような感じがして、楽しめました」
(関さん)
失敗を経験しない人なんていない。失敗から逃げたりごまかしたりせず、誠実に向き合うことが大切。先輩達からのそんなメッセージを感じた明日知恵塾でした。