「2019 沖縄ピースすて~ じ」開催しました

情報労連 は、2019平和四行動のスタートとなる「2019沖縄ピースすて~ じ」を6月23日(日)~25日(火 )に沖縄 県協と連携して開催し、 本部加盟組織および各県協 加盟組合から約23 0名、地元沖縄・ 全国からの 支援スタッフ 約8 0名が結集しました。

初日(23日)は、 沖縄空手会館にて 「連合2019平和オキナワ集会」に参加後、
情報労連「2019 沖縄ピースすてーじ」の 結団式を行いました。


結団式 冒頭 、主催者を代表して、情報労連 ・ 柴田書記 長 より 以下の挨拶を行いました 。
① 情報労連として、沖縄に関する談話等 について在日米軍の度重なる事故や米兵による事件など、 ここ4年で12本 発出してい る が 、これは 異常な数である 。さらに 、この1年間で は、知事選、県民投票、衆院補欠選 と、辺 野古移設の是非について沖縄県人の民意が3度にわたって示されている 。 しかし、民意は受け入れられず土砂投入が始まっている 。政府に、沖縄県民に寄り添う時間、立ち止まって考える余地はないもの なの か。
② 世論 調査で、米 軍基地が「役立つ」、辺野古への新基地建設に「賛成」と答えている方々がいるが、唯一の地上戦、基地の広大さと日本全体の中での圧倒的な負担と危険性、片務的な日米地位協定、海兵隊の秩序の問題等、沖縄の歴史、実態を知っていて答えているのか 疑問だ 。
③ あれから、74年、今回の行動を通じて、沖縄に本当の戦後が訪れているのか、3日間という短い時間だが、過去、現在、未来の沖縄の人の気持ちに寄り添い、個々人が考える機会としてほしい。


次に、現地実行委員会を代表して、沖縄県協議会・ 仲宗根 議長は、以下 の 挨拶をしました。

①「沖縄ピー スすて~じ」を通じ、五感で感じた沖縄の歴史と実情をそれぞれの職場に持ち帰り、「創り育てる平和」への運動の展開につなげてほしい 。

②私たちの希求する平和を含めた、安心・安全、国民の生命・財産を守るためには、政治が大きく関わっている。国民の暮らしを脅かし、平和をないがしろにする政権運営にストップをかける 必要が ある。


続いて、組織内議員・ 石橋みちひろ参議院議員 、吉川さおり参議院議員 から は 、 国会情勢 等 を交えて、改めて情報労連の平和の取り組 みを国政の場で進めていくとの決意が述べられました。

引き続き、現地実行委員会・佐次田事務局長より、3日間の行動提起を受け、最後に、支援スタッフよりNTT労組東日本本部・堀井執行委員より団結ガンバローを力強く行い、結団式を終了しました。

2日目(24日)は、9時より平和祈念公園内 逓魂之塔(糸満市摩文仁)で慰霊祭を行った後、「平和祈念資料館」「平和の礎」にて学習を行い、13時より、本行動の要でもある米軍嘉手納基地周回行動(約5Km)を行いました。

 

慰霊祭開会にあたり、沖縄戦で亡くなった方々に哀悼の意を表し、恒久平和を願い、全員で黙とうを捧げました。その後、情報労連本部ならびに電通共済生協からの献花と全国の情報労連各加盟組合・県協から寄せられた千羽鶴の献鶴を行いました。

慰霊祭終了後、支援スタッフの通建連合九州情報通信設備労働組合協議会・軸屋副執行委員長の団結ガンバローの合図で周回行動を出発しました。周回行動では、基地のない沖縄、戦争のない世界平和の実現に向け、「基地返還」「日米地位協定の見直し」を求めるシュプレヒコールで、力強く訴えました。

 

 

3日目(25日)には、「チビチリガマ」「嘉数高台」などの戦跡と辺野古新基地の建設予定地域周辺を巡る学習行動を実施しました。

学習行動では、①20万余の尊い命が失われた沖縄戦の実相、②米国統治時代における沖縄の実情、③本土復帰以降、現在に至るまで沖縄が抱える諸課題、④現状沖縄が抱える基地問題―等について、参加者全員が理解を深めました。

その後、沖縄国際大学の前泊教授による『沖縄からみた「日本の現状」~憲法、安保、地位協定、そして民主主義』と題した講演を受け、①「選挙民主主義」の否定、②返らない「普天間基地」、③辺野古新基地建設強行の真相――等について解説いただき、参加者全員で、現状沖縄が抱える問題を共有しました。

 

解団式では、連合沖縄・大城会長より「地域・職場に戻って、沖縄で感じたことを地域で展開してほしい」との連帯の挨拶を頂いたのち、行動参加者からの報告として、藤田万乙さん(NTT労組     九州総支部)、齊藤洸亮さん(大阪地区協議会・協和テクノロジィズ労組)、田代晃さん(東京都協議会・日本電業工作労組)から、本行動を通じての報告が述べられました。

3日間の行動のまとめとして、情報労連・水野組織対策局長は、現地実行委員会ならびに支援スタッフの取り組みに敬意を表するとともに「この沖縄の問題をあらゆる手段を通じて伝えてほしい。これを契機に沖縄の問題にアンテナを高くしてほしい」と述べました。

その後「沖縄から広島へ!平和をつなごう」情報労連リレー行動として、明日Earth フラッグが、仲宗根現地実行委員長から広島現地実行委員会・広島県協議会 大本議長に手渡されました。

最後に、支援スタッフのKDDI労組・永渕中央執行委員よりは、創り育てる平和の実現に向けた「団結ガンバロー」を力強く行い、「2019沖縄ピースすて~じ」の全日程を終了しました。

情報労連は、74年前に起きた沖縄戦の過去の実相、今日に至るまで沖縄で起きてきた事実、そして辺野古新基地建設をはじめとする現在沖縄で起きている問題———等に 対し、次世代に継承していき、「日米地位協定の抜本的見直し」、「在沖米軍基地の縮小」に向けて、引き続き取り組みを強化していきます。

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