「賃上げの波を広げよう」連合・2018春季生活闘争・闘争開始宣言2.5中央総決起集会

連合は2月5日、2018春季生活闘争・闘争開始宣言2.5中央総決起集会を開きました。月例賃金の引き上げや適正な取引の推進、長時間労働の是正などに向けた交渉を展開する決意を固めあいました。

あいさつした神津会長は、「14春闘から賃上げの流れをつくり出した。16年からは『底上げ』の旗を掲げ、中小の賃上げ率が大手を上回る成果を勝ち取った。この流れを労働組合のない中小企業にも広げていかなければならない。賃上げの流れは5年目となり、ここが正念場だ。今年の春闘で賃上げに『広がり』を持たせ『底上げ春闘』をモノにしよう」と強調しました。
「働き方改革関連法案」については、「高度プロフェッショナル制度や裁量労働制の適用業務の拡大はいらない」と強調しました。
続いて、決意表明として3人が発言しました。

■野中孝泰・労働条件委員会委員長
社会的課題を解決する、その責任を果たす春闘にしたい。デフレマインドからの脱却のために月例賃金の引き上げが重要だ。付加価値の適正分配を働き方のあり方も含めて訴えていく。非正規労働者の処遇改善に本気になって取り組もう。

■岸本薫・雇用法制委員会委員長
過労死を招く長時間労働に歯止めが必要だ。時間外労働の上限規制などは早期に導入されるべきだ。一方、高度プロフェッショナル制度や裁量労働制の適用業務の拡大は、長時間労働を助長するもので実施すべきではない。法改正の取り組みとともに、職場を熟知した労使の主体的な取り組みが不可欠だ。

■難波淳介・中小共闘センター委員長
企業規模間格差は縮小しつつあるが、格差の大きさを埋めるには至っていない。この実態を変えるためには多くの組合が要求することが重要だ。賃金の実態を把握し、目標を明確にし、そこをめざした交渉が求められる。大手準拠の運動を転換する取り組みを推進していく。

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集会は「底上げ・底支え」「格差是正」などを訴える闘争開始宣言を採択し、終了しました。

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