第55回『前向きに、ただ前向きに』

みなさん、こんにちは。株式会社アドバンテッジリスクマネジメントのキティこうぞうです。今回は、私が記憶に残っているテレビCMをご紹介します。10年くらい前に放映されたウィスキー「ジョニーウォーカー黒ラベル」のCMです。

そのCMは、グラスに入ったウィスキーのワンショットに「この街には、ふたつのタイプの人がいる。」「ウソをつく人とつかれる人。」という字幕が入るところから始まる。そして、夜の町で物乞いをする女性にお金を渡す男の姿が映し出される。その男を待っている友人は、バーのカウンターに座って窓越しにその一部始終を見ている。やがて、何事もなかったようにバーに入ってきた男に友人が少し皮肉っぽい笑顔で「よお、お前騙されたな」と言う。
何が?という表情の男に友人はその訳を話す。「今の人、病気の子供がいるって言ったろ。あれ、ウソなんだ」・・・。「すると友人は、微笑んだ。」と字幕。そして、「よかった・・・病気の子供はいないんだ」という男のセリフ。すると、友人は少し考えて、にっこり笑って二人で乾杯をする。

何か自分にとって悪いことがあっても、不幸だと思うようなことが起こったとしても、その事実は変わりませんが、前向きに考えることで「よかった」と思えることはあると思います。その「よかった」と思えることに心を向けていきましょう。

もう一つ、ジョニーウォーカーのテレビCMです。

広大な海岸、夕暮れ時。一人の老人が海岸に打ち上げられたヒトデを一つ一つ海に投げ入れている。その風景を不思議そうに眺めながら、一人の青年が老人に「何をしてるんですか?」と尋ねる。老人は答える。「わからないのかい?こうして、ヒトデを海にかえしてあげてるんだよ。このままじゃ死んじゃうからね」・・・。
「でもこんなに・・・」そう言って、青年は辺りを見渡す。海岸には、何千、何百というヒトデが打ち上がっているのだった。「こんなにたくさんいるんじゃ、何も変わらないじゃないですか?」と青年。「するとその人は微笑んだ」と字幕。老人はヒトデを一つ手に取ってみせる。「でも、この子は変わったよ。」そう言って、海へと投げ入れた。青年は何かを感じ取ったような瞳でその姿を見つめている。やがて、二人して海へとヒトデを投げ入れるシーンが映し出され、最後は、海岸でたき火をしながら、二人して酒を飲み交わす。

世の中で何か不幸な出来事が起こったら、私たち一人ひとりにできることは必ずあります。「自分一人がやっても変わらない」ではなく、「できることからやってみる」・・・そんな気持ちで考えて行動しましょう。

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