みなさん、こんにちは。
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントのキティこうぞうです。
さて、今回はストレスに対処するときに注意するポイントを勉強します。
まず、ストレスの対処には「自分の体にストレスがたまっていることに気づく」ことが大切です。
気づかないと対処ができません。
うつ病を例にとると、最初のうちは体のだるさや頭痛などの症状にあらわれることが多いため、本人がうつ病と気づかずに家族に連れられて精神科や心療内科に行って、初めてうつ病と診断されることが多いそうです。
残念なことに、ストレスは体温や血圧のように簡単に数値で表れません。
だから、自分のストレスは自分自身で気づかなければいけません。
方法としては、「1ヶ月前の自分と比べる」「1週間前の自分と比べる」などによってストレスの変化に気づいてください。
私がいつも研修でみなさんにお話していることは「車のスピードメーター、燃料計、水温計を自分のこころにも付けてください」ということです。
「ちょっと仕事のスピード上げすぎかな、ブレーキかけよう」「燃料がもうすぐ切れそうだ、補給しよう」「仕事がヒートアップしすぎかな、少し休もう」というようにストレスをセルフチェックすることができれば早い対応ができるのです。
次のストレス対応のポイントは「ストレスといかにうまく付き合っていくかという視点でストレス対処をする」ということです。
ストレス対処をする際に「ストレスは敵だ!やっつけてやれ!」という姿勢でストレス対処をする人がいますが、これは間違いです。
ストレスは敵ではなく味方です。
もし、みなさんの体からストレスが全部無くなってしまったらどうなると思いますか。
その時点からみなさんの体は老化が始まります。
ストレスはみなさんの若さを保つ役割もしているのです。
ストレスは人間の体に必要なものなのです。
だから、ストレス対処をするときは、ストレスをいかにうまくコントロールしていくか、言い方をかえればストレスといかにうまく付き合っていくかという視点で行ってください。
3つめのストレス対処のポイントは「ストレス一日決算」ということです。
その日にたまったストレスはその日のうちに解消していくということです。
よくストレスの決算を一週間単位で考える人がいますが、こういう人はこころの病になりやすい傾向があります。
なぜなら一週間単位で考えるとたまるストレスも大きくなり、それが休みで解消しきれないとどんどん蓄積していき、病気への近道になっていくのです。
一日単位であれば、その日に解消できなくても翌日・翌々日に解消ができますので、こころの病になるまで蓄積されることもありません。
以上の3つがストレス対処のポイントです。
この3つに注意して、次回以降でお話しするストレス対処法を実践してください。