6月23日の沖縄慰霊の日にあわせ、6月23日(火)~25日(木)までの3日間、「2015沖縄ピースすてーじ」を開催。全国から約330名、地元沖縄から約80名が参加しました。
【1日目】
連合「2015平和オキナワ集会」(那覇市民会館大ホール)15:00~
情報労連 結団式・戦後70年祈念講演(那覇市民会館中ホール)17:10~
初日は、連合「2015平和オキナワ集会」に参加した後、「戦後70年祈念講演」および「情報労連団結式」を行いました。
連合「2015平和オキナワ集会」には全国から連合加盟組織約2000名余が参加しました。第一部は「これからの平和運動と次世代への継承を考える」をテーマにパネルディスカッションが行われました。第二部では戦争で亡くなった御霊に黙祷をささげた後、連合古賀会長より「戦争の悲劇について次の世代へと語り継ぎ、二度と悲劇を繰り返さないと固く誓いあいたい」と、力強く挨拶を行いました。引き続き、地元沖縄を代表して、連合沖縄の大城会長より「いろいろな経験をしてそれぞれの地域における平和行動に活かしてほしい」との挨拶がありました。
「戦後70年祈念講演」では『学童疎開対馬丸の悲劇』と題して、対馬丸撃沈事件のビデオ(海よいのちよ)上映と、沈没事件の証言者として照屋恒さんよりご自身の体験をお話しいただきました。照屋さんから、疎開の名のもとに親子が離れ離れになり命をおとし、漁船に助けられた後も憲兵隊から箝口令がしかれた、という事実を参加者に伝え「戦争を体験させてはいけない。経験させてはいけない。それを実践させていくのが皆さんであります」と訴え、参加者全員が熱心に聞き入っていました。
「情報労連団結式」では主催者を代表して野田中央執行委員長より「観光地ではない沖縄の姿を目で・耳で・肌で感じ、家族・職場に伝える伝道師になっていただきたい」と挨拶を行いました。
続いて地元を代表して、砂川現地実行委員長は「戦後70年の今年は、これまで続いてきた平和主義を守るのか、それとも捨て去ってしまうのかという、大きな岐路に立っています。『2015沖縄ピースすてーじ』を通じて戦争の悲惨さ・平和の尊さを全国に発信していきましょう!」と挨拶があり、続いて吉川さおり参議院議員から国会の情勢報告と「これから3日間の行動を通じて平和を考えるとともに、政治にも目を向けてほしい。」との挨拶がありました。
引き続き、下里現地実行委員会事務局長より行動提起がなされ、最後に野田中央執行委員長から「平和!平和!平和の為、情報労連一致団結してガンバロウ!」と力強い団結ガンバロウで終了しました。
【2日目】
嘉手納基地周回行動(嘉手納海浜公園~嘉手納運動公園)8:50~
慰霊祭(糸満市字摩文仁・逓魂之塔)16:00~
嘉手納町兼久海浜公園に集合した参加者に、比嘉現地行進団団長から「米軍嘉手納基地は極東最大の空軍基地であり、その広さを自分の足と肌で感じ取ってください」との挨拶を受けたあと、全行程約17kmを行進し、最終目的地の「嘉手納運動公園」を目指しました。
参加者は昼夜飛び交うという米軍機の爆音を直に体感し、在日米軍基地の74%が沖縄に集中しているという現実に触れました。
行進の後は平和記念公園に移動し、『逓魂之塔』で慰霊祭を行いました。慰霊祭では全員による黙祷の後、春木中央本部書記長より「平和は誰かが創ってくれるものではありません。一人ひとりがその気にならないと絶対に訪れません。今日参加された皆さんには本当にその想いを持ち続けて頂くこと。そして行動に移していくことをこの『逓魂之塔』に捧げていただきたい」との挨拶がありました。
【3日目】
戦跡・基地学習行動(「ひめゆり平和祈念資料館」「魂魄之塔」「糸数壕」「平和祈念資料館」「平和の礎」「嘉数高台」「グスクロード公園」「道の駅かでな」)8:00~
平和学習・報告集会・解団式(沖縄都ホテル)16:45~
最終日は、「平和祈念資料館」「平和の礎」「ひめゆり平和祈念資料館」などの戦跡めぐりからスタートしました。第二次世界大戦で樺太を除く唯一の国内での地上戦の実相や、今に続く基地問題など、直面する諸課題についてその目で見て学習しました。
続いて、沖縄国際大学大学院の前泊博盛教授による「沖縄から見た日本の真実」と題した講演を受け、集団的自衛権の問題や日米地位協定と日本国憲法の位置づけ等について課題を共有しました。続いて情報労連組織内議員の石橋みちひろ参議院議員が激励に駆けつけ、再び戦争ができる国に変えようとする現政権に対し、安保法案改悪阻止と辺野古新基地建設反対を訴え続けていくことを誓い「戦争の愚かさ、平和の尊さを3日間で感じ、できることから行動していただきたい」と挨拶いただきました。