「北方領土返還運動と終戦後の知られざる悲劇」を学ぶ

 

情報労連は、9月14日~15日にかけて北海道協と連携をし「2013北方領土返還要求平和行動in根室」を開催しました。全国から約100名の組合員や退職者が集結し、8月15日終戦後における悲劇について、領土問題だけではとらわれず平和運動総体として学びました。

行動初日の14日は、根室市内において「情報労連平和学習会」を開催し、冒頭であいさつした太田副書記長は「過去の歴史を真摯に学び、尊さ・大切さを訴え行動して伝えていく。戦争のない平和な社会に向けて全力で取り組んでいきたい」と力強く述べ、「創り育てる平和」と時代の継承を実現する運動として取り組んでいくことを強調しました。
また、北海道協議会の杉山議長は、「樺太では日本本土で終戦を迎えた8月15日以降も多くの方々が亡くなられている。北方領土・樺太での出来事を学び一人でも多くの人に語り継いでほしい」と述べました。

学習会では旧樺太出身である猫島 實さん(元全電通札幌西分会長)より戦争の実相について学び、続いて北海道協議会よりサハリン視察の報告が行われた他、第2部では、千島歯舞諸島居住者連盟の三船志代子さんより講義を受けた後、釧路地区協議会 辻さんより「北方領土ビザ内交流報告」を行いました。

翌15日は、根室市の納沙布岬へ移動し、「連合・2013平和ノサップ集会」に参加しました。道中の車内では、映画「樺太1945年夏~氷雪の門」や引き上げ三船殉難の記録「慟哭の証言」を視聴し、真岡郵便局において犠牲となった9人の乙女の悲劇や、旧ソ連軍の潜水艦による引き上げ三船の攻撃を受けた悲劇についても学習しました。

ノサップ集会では、連合 南雲事務局長より「四島の日本人が生活していた証として日本建築物の再建や政府間交渉環境整備に向けたビザなし交流の参加など、四島返還と日ロ友好条約の締結実現に向けて取り組みを続けていく」とあいさつした。

終わりに、安藤組織局長は「其々感じたもの、見たもの、聞いたものを是非伝えていただき、戦争を知らない人々が増えてきている中で平和を脅かそうとしている動きを組織力をもってなくしていかなければならない」とまとめ、恒久平和に向けての意識合わせを参加者全員で行い、多くを学んだ二日間を終えました。

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