被災地ボランティア インタビュー 2011年06月07日掲載

険しい道を乗り越え
つながり、支えあう社会に

徳本義治さん NTT労組ファシリティーズ本部

被災者の皆さんは、家族や家を失って途方にくれている状況にもかかわらず、作業が終えた私たちが見えなくなるまで何度も頭を下げて見送られ、胸が締めつけられました。通信設備の復旧作業に汗を流す現地の仲間からも、労働組合の支援活動に対して激励を受けました。立場は違っても、災害復旧や支援活動に対する使命感は同じ。私たちは、今回の大災害を自分の問題として捉えなくてはいけません。長く険しい道のりですが、今こそ「仲間・人がつながりあい、お互いに支えあう社会に変えていこう」という強いメッセージを社会に発信し、「新しい国のかたち」を創る必要性を感じます。

強い使命感で団結
「一日でも早い安心の確保を!」

大野淳也さん NTT労組ファシリティーズ本部

何から手をつけるべきか。被災地には、一同が立ち尽くすほどの凄惨な光景がありました。そんな中での主な支援内容は、ピアノやタンス・畳の運び出しを行うこと。日本のライフラインを担う公益企業に勤める情報労連のメンバーはOne Missionに対し、One Team,One Goalをめざし全力で臨みます。通信の復旧と同じく、「被災者に一日でも早い安心の確保を!」という使命感をもち、「被災者に下を向く作業は決してさせない」。仲間からはそんな気持ちがひしひしと伝わってきました。決して妥協を許さない仲間と行動できたことを、心から誇りに思います。

長期的な支援の必要性を痛感
行動力と支えあう心で

坪井宣之さん NTT労組東日本本部

被災地域の復興に向け、一つでも多く支援をしたいと思い、ボランティアに参加しました。
水を含んだ家具や畳は想像を超える重さとなり、畳1枚搬出するのも大変な力仕事。心身ともに疲れている被災者や親戚だけで家財の搬出や床下のヘドロ出しなどの片付けを行うには、非常に厳しい現実です。この震災を乗りきるためには、支えあう心と行動力を持ち、被災地への長期的な人的支援と物資支援を行うことが必要だと強く感じました。復興に向けて、少しずつでも前進できるよう、自分にできることを実行していきたいです。

阪神大震災で被災も
想像超える被害に驚嘆

田原信男さん KDDI労組

これから長い取り組みとなる復興支援活動に、できるだけ多くのKDDI労組役員・組合員に参加してほしいという思いから、参加を決めました。私自身も阪神・淡路大震災の被災者で家が半壊した経験がありましたが、今回活動を行った多賀城市、石巻市は想像を超える被災状況。数多くの建物や自動車が流され、破壊され、家屋内や道、田んぼ、グラウンドなど、分厚い泥に覆われた被災範囲の大きさに驚きを感じました。私たちが現地で行った作業は多くの被災家屋のほんの一部。これから復興に向けて少しずつ、ねばり強く、長い時間をかけた取り組みが必要だと強く感じました。

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