2020年度パートナーシップセミナー開催

情報労連は1月15日、情報労連に加盟する労使双方の参加による「2020年度パートナーシップセミナー」をオンラインで開催し、全国から324名が参加しました。

野田中央執行委員長の主催者あいさつでは、コロナ禍においても社会活動の維持に向け働く仲間への謝意と、感染拡大防止に向けた労使の営みによる対応について敬意を表した後、今回のテーマである「労働安全」と「働きの価値」についての課題認識に触れ、「厳しい事態であればあるほど労使信頼関係の醸成による各種課題へのアプローチが極めて重要な時期に至っており、労使がそれぞれに知恵を出す中からこの難局を乗り越えていきたい」と述べ、引き続き真摯な労使間協議を要請しました。

 

第1部では株式会社JR東日本パーソネルサービス 取締役 GEC事業本部副本部長 佐藤 寿 氏を講師に迎え、「安全を創る(JR東日本の取組みを例に)」と題し講演を行いました。

佐藤講師は、「安全は黙っていて手に入るものではなく、その辺に転がっている者でもない。私達一人ひとりの知恵と汗で創らなければならない」との視点で、安全とどのように向き合うべきかについて、JR東日本の安全教育の事例も交えて解説しました。とりわけ、阿吽の呼吸の危険性や人間の特性から発生する様々なエラーを紹介し、それらを踏まえた安全対策の行い方、安全を考える上での心がけ等について説明しました。

 

第2部では跡見学園女子大学教授 秃 あや美 氏より、「職務評価の実践による『働き方』へのアプローチ」と題し、講演を行いました。

禿講師は、働き方改革と処遇格差改善の議論の現状分析を踏まえ、その矛盾点について整理するとともに、矛盾を乗り越えるための視点の一つとして「職務」に着目し、職務評価について手法と併せて活用方法やそのメリットなどについて解説しました。後半には、情報労連北野書記長との対話も交えつつ、社会横断的な職務評価の展開について課題を共有しました。

関連記事はこちら