2019春季生活闘争3.1中央総決起集会を開催しました

情報労連は、3月1日、東京・日本教育会館において「2019春季生活闘争3.1中央総決起集会」を開催し、本部加盟組織ならびに東京都協・加盟組合より約800人が結集しました。

 

はじめに、主催者を代表して野田中央闘争委員長は、以下の趣旨で挨拶しました。

 

(1)先日行われた沖縄「辺野古 米軍基地 建設のための 埋め立ての賛否を問う県民投票」の結果、43万4273人(72%)が「埋め立て反対」の意志を示しました。安倍首相は、投票結果を踏まえ「真摯に受け止める」とあったが、であれば、一旦埋め立てを中止し、対話のテーブルに着くべきであります。しかし、今この時も埋め立ては継続されており、政府の「沖縄の理解を求める」との一貫したオウム返しの発言を含め、言語道断です。軟弱地盤の問題も浮上した今、まさしく県民投票の結果を「真摯に受け止め」、「沖縄に寄り添う」のであれば、具体的対応を強く求めます。

 

(2)2019春闘は、2014春闘以降、「月例賃金の引き上げ」と「底上げ・底支え」を掲げて戦う6回目の春闘です。加盟組合には労連方針をベースに、要求を確立し、成果を積み重ねて頂いていることに、敬意と感謝を申し上げます。情報労連の春闘は、先行部隊として、『NTT労組』と『全統一』が2月13日に、『通建連合』と『KDDI労組』が22日に、『アイネス労組』23日に、そして、『NTT関連サービス労協』27日に、それぞれ方針と要求を決定し、労使交渉をスタートさせました。いずれの要求も労連方針を踏まえたものであります。現時点で要求を提出した交渉単位は、167(約4割)と昨年並みです。要求書提出組合では、闘争体制を確立する中で、交渉を強化する段階にあるが、「自主交渉・自主決着」に基づく交渉の徹底強化と、春闘の見える化、全組合員が一丸となる創意・工夫した取り組みについても、重ねて要請します。

 

(3)最後の最後まで「原要求」に拘り、「粘り強い」交渉を展開して「組合員の期待」に応え、且つ社会の要請に応える今次春闘の取り組みにしましょう。全国単組については『3月13日』の「最大のヤマ場」を意識しつつ、その妥結内容を含め、情報労連春闘全体の流れつくる、その役割を果たして頂きたいです。

 

続いて、柴田書記長より、今次春闘における具体的な取り組み、「底上げ・底支え」「格差是正」と、「実効ある『働き方』の見直し」にむけた2019春闘取り組みの強化について提起しました。

 

(1)「月例賃金の引上げの意義」について、賃金が増加した分のうち消費に回る割合は、一時金が5割弱に対し、所定内賃金が9割です。「経済の自律的成長」に向けては、月例賃金にこだわった賃上げの取り組みが力強い後押しとなります。これまでの春闘における情報労連各組織の月例賃金改善要求の提出状況は、本部加盟組織は一定数提出しているものの、県協加盟組織はまだまだ強化が必要です。また有期契約等労働者についても、いまだ全体的な改善には至っていません。連合が示す「春季生活闘争の構造の再構築」の必要性について、労働組合の社会的役割の観点から、情報労連としても個別賃金での要求を含めた検討に着手したいと思います。電気通信業や情報サービス業、通建業界、中小加盟組合など、業界全体の地盤沈下がないように、働き甲斐のある産業めざして相場形成を図る必要があり、2020春闘にむけて、賃金実態調査の集約率を上げていかなければいけません。また、各産業におけるサプライチェーン全体が健全な発展を遂げるよう、政策のフォローと、吉川さおり参議院議員とはじめとした組織内議員と連携した政治対応強化も行っていきます。

 

(2)時間外上限規制について、法律では休日労働等含めれば実態的に年間960時間が可能です。情報労連としては、限度時間と特別条項付の上限時間も休日労働含めてカウントするよう取り組みを進めていきます。また加盟組合は、上限を休日労働含め月75時間以内での36協定の締結を目標としていただきたいと思います。連合は、3月6日を「36協定の日」としてキャンペーンを行っています。組合員一人ひとりに浸透をお願いします。「高度プロフェッショナル制度」への対応について、反対の姿勢は変わりませんが、会社提案を受けた場合、省令・勤務間インターバル制度の適用を必須とし、労使で厳格な対応を行って頂きたいです。「同一労働同一賃金」については、同一企業内における正規雇用労働者と非正規雇用労働者との不合理な待遇格差をなくす観点で引き続き対応をお願いしたいと思います。

 

(3)ヤマ場に向けて、第一先行組合は「3月13日」を中心に、県協加盟組合は月内決着にむけて、情報労連も引き続き対応していきますが、みなさんのフォローとバックアップもお願いしたいです。最後に、春闘における各構成組織の奮闘と、対応強化・連携をお願いします。

 

その後、加盟組合を代表し、NTT労組・佐藤交渉政策部長、通建連合 ミライトグループ労組ミライト企業本部・茂木書記長、KDDI労組・長谷川政策局長、全統一労組 ヒューマンアカデミー支部・竹丸書記長より、情報労連の方針を踏まえた単組の2019春闘の要求内容と情勢報告、春季生活闘争の決意が表明されました。

 

続いて、情報労連組織内議員の吉川参議院議員より、激励と連帯の挨拶、直近の国会情勢報告とともに、今夏行われる参議院選挙への決意表明を行いました。

 

最後に、野田中央闘争委員長の先唱による『団結ガンバロー』で集会を閉会しました。

 

情報労連は、組合員の大きな期待に応え、社会的な要請でもあるそれぞれの組織がかかげた要求の貫徹にむけて、取り組みを強化していきます。

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