第65回『勝ちグセをつける』

みなさん、こんにちは。株式会社アドバンテッジリスクマネジメントのキティこうぞうです。今回は、私が普段ストレスマネジメント研修でお話させていただいている「ストレスフリー(ストレスをストレスと感じない)」な生活を送るための方法をご紹介します。

私は研修で「ストレス耐性(ストレスに対する抵抗力)を高めていくためには前向きな考え方(ポジティブシンキング)をしてください」と話すことがあります。目の前にコップ半分入った水を見たときにどう思うか。「まだ半分ある。大丈夫だ。」と考えられる人はどちらかというとストレスがたまりにくいですが、同じコップ半分の水を見て「あと半分しかない。無くなったらどうしよう。」と否定的(ネガティブ)に考えてしまう人はどうしてもストレスがたまりやすくなります。ストレス耐性を高めてストレスフリーな生活を送っていくためには、自分で意識して「まだ半分ある。大丈夫だ。」という前向きな考え方をしていくことが重要です。

このような話をすると、研修の受講者からこんな質問が出ます。「前向きに考えたいけど、これだけ毎年売上予算(や目標)が達成できずに負けばかり続いてはどうしてもネガティブに考えてしまいます。どうしたら前向きに考えられるのでしょう。」と。みなさんもこの質問に共感するところがあるかもしれません。

「年間の売上予算(や目標)が達成できたかできなかったか」を考えると1年に1回の勝ち負けになってしまいます。たとえ年間の売上予算(や目標)が達成できなくても、つまり「負け」であったとしても半期ではどうでしょう。1勝1敗かもしれません。今度は負けであった半期を月ごとに見たらどうでしょう。売上予算(や目標)に対して2勝4敗かもしれません。同様に、負けの月でも日ごとに見たら12勝18敗かもしれません。負けた日でも、午前は自分の目標を達成しているかもしれません。そうすれば午前は「勝ち」ですよね。

仕事で大きな目標や中長期的な目標を立てることは確かに重要です。しかし、いきなり大きな目標に向かって仕事に取り組んだ結果、その目標が達成できなかったときは「大きな負け」になってしまいます。その仕事の負けを取り返すには多くの時間や労力が必要になります。しかし、先ほどのように目標を細分化していけばたくさんの勝ちが生まれてきます。

このように、大きな目標ではなく小さな目標を設定することにより、短い期間で勝ち負けが判断できます。たとえば、その勝負が「負け」であっても、すぐにやってきたことを反省して、仕事をやり直すことで、次の勝ちにつなげることができます。そして、目標に対して「勝ち」であれば、それが自分の自信につながっていきます。さらに、勝ちを重ねていけば「勝ちグセ」がつきます。勝ちグセがつけば、物事を前向きに捉えるエネルギーが生まれます。勝ちグセが続けば、だんだん前向きな考え方ができるようになってきます。最近、売上予算(や目標)が自分の思い通りにいかなくて、ストレスに感じているあなた!一度、目標を細分化して「勝ちグセ」つけてみてはいかがでしょうか。

関連記事はこちら