北方領土の歴史を語り継ぐ

9月11日~12日、北海道の根室にて、情報労連の組合員約100名が参加し、今年度の平和四行動の締めくくりとなる「2010北方領土返還要求平和行動in根室」を開催しました。

11日の「平和学習会」は北方領土編と樺太編の2部構成。北方領土編では、旧ソ連に不法占拠された北方領土の問題を学びました。続く樺太編のメインは、全国樺太連盟会長 西本 美嗣 氏による講演「1945年樺太における終戦」。第二次大戦後、対ソ連戦で旧樺太がいかに悲惨な状況に陥ったか…。貴重なお話をいただきました。
講演後は、釧路・帯広両地区協議会など地元実行委員会の皆さんによる手作り交流会。準備をしていただいた方々に感謝しつつ、参加者全員で交流を深めました。

二日目となる12日は「連合・2010平和ノサップ集会」への参加です。まずは開催地の納沙布岬へ向かう車中、映画「樺太1945年夏~氷雪の門」を視聴。真岡郵便局において犠牲となった電話交換手「9人の乙女」の悲劇が描かれていました。
集会では、主催者代表である連合・古賀会長が「ビザなし交流を通じ、北方領土に住むロシア人に返還への理解を得ること。そして択捉にある日本家屋(択捉島水産事務所と紗那郵便局)の保存を訴え続けていく」とあいさつ。その後は元島民による訴え、連合長崎からの平和メッセージ、連合沖縄への平和旗「ピースフラッグ」のリレー、「集会アピール」 の採択などが行われました。

二日間にわたる「2010北方領土返還要求平和行動in根室」はこれで終了。永井組織局長から「現地の問題を日本全体のものととらえ、取り組みを続けなければならない。ここで学んだことを職場や家庭に語り継いでほしい」とまとめのあいさつをいただき、全日程を無事に終えました。

参加した組合員からは、
「北方領土返還要求行動とは耳にしていたが、北方領土問題をまったく知りませんでした。今回行動に参加し、初めて詳細を知ることができました。私の口で広く多くの方に伝えていきたいと思います」
「今回で2回目の参加です。戦後・被爆後65年たちましたが、まだ終わっていないことがたくさんあると改めて感じました」
などの感想も。北方領土の歴史から「世界の恒久平和」に向けて多くを学んだ二日間となりました。

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