第46回 明日知恵塾  苦手な人とどう付き合っている?

第46回明日知恵塾(6月21日実施)は、NTT武蔵野研究開発センタ(東京都武蔵野市)の見学ツアーを開催。学生35名、社会人10名が参加し、NTTの研究・技術開発の第一線に触れながら、互いに交流を深め合いました。

 

今回の明日知恵塾は、学生に人気の高い職場見学会。普段は足を踏み入れることができないNTTの最前線を、自分の目で確かめられる企画です。プログラムは、「展示ホール見学」「NTT技術史料館見学」「グループディスカッション」の3部で構成。NTTの現場と資料館を見学した後、学生と社会人が一つのテーマで語り合います。

 

「展示ホール見学」では、展示ホールに並べられたディスプレイを見ながら、NTTの最先端技術を学んでいきます。機密情報が多いため、写真撮影も録音もNG。世界のトップクラスの技術に触れられることに胸が高まります。

1つ目の技術は、AIがお客様を応対するコンセプトデモ「corevo Agent-AI」。AIを搭載したロボットが、店舗(カーディーラー)に来場したお客様の質問に答え、試乗の案内などを行っていきます。ロボットが流暢に会話する姿を見ていると、近未来の日本では、受付などの接客業務はAIが代替していることが予感させられます。

2つ目の技術は、アングルフリー物体検索サービス「かざして案内」です。このサービスは、看板や建物、商品などにスマートフォンをかざすだけで、さまざまな情報を自国の言語で表示できるもの。訪日外国人がはじめて訪れる場所でも、ストレスなく移動できるため、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向け、開発が進められています。

最後の技術は、選手の気分が味わえる「高臨場スポーツ観戦」サービスです。全方位カメラにより撮影された360度の映像音響により、あたかもスポーツ選手のいるフィールドに降り立ったような臨場感で、スリリングな視聴が体験できました。

 

「NTT技術史料館」は、NTTグループが培った電気通信技術の歴史的資産を、「歴史をたどる」「技術をさぐる」の2つのテーマで展示しています。「歴史をたどる」では、明治2年の電信の創業に始まり、電電公社以降、戦後半世紀の技術とサービスの歩みを、社会の動きとともに年代順に紹介。「技術をさぐる」では、技術分野ごとに、技術発展の系譜を「基幹ネットワーク技術(1階)」「アクセス系とユーザ機器の技術(2階)」「コンピュータとモバイルの技術(3階)」に分けて紹介しています。

現在の日本は、一人一台の携帯電話を持つことが当たり前の時代。この状況にたどり着くまでに、電信技術の開発が一つひとつ積み重なってきたことを実感できる見学ツアーでした。

 

「グループディスカッション」は学生と社会人が5班に分かれ、『苦手な人とどう付き合っている?』をテーマに実施。食事をとりながら、くつろいだ雰囲気のなかで、学生と社会人とが語り合いました。

社会人として働き出せば、たとえ苦手な人がいたとしても、相手を避けては通れないもの。その時にどのような対処をとるべきなのでしょう。ディスカッションであがっていた意見をピックアップしてみました。

 

・苦手な人の懐に、思い切って飛び込んでみる

・理不尽な要求に対しては、反論することも必要

・相手の良い点を見つけ、そこに目を向ける

・苦手意識が相手に伝わっていないか、自分自身の態度を改めてみる

 

今回の明日知恵塾は、見学とディスカッションの2本立て。同じ体験をした学生と社会人がディスカッションすることで、親近感が深まり、普段は聞けないような“本音の意見”が飛び交い合いました。

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