10月5日、全電通労働会館(東京都千代田区)で第53回明日知恵塾を開催しました。今回の参加者は学生14人、社会人12人の計26人。ミニプレゼンテーションとグループディスカッションの2部構成で実施しました。
ミニプレゼンテーションの登壇者は、損害保険労働組合連合会の山田良さん。「損害保険会社の業務内容と社会人の1日」をテーマに、損害保険業界のリアルな現状を伝えていきます。
損害保険会社の数は、国内損害保険会社32社、外国損害保険会社21社を合わせ、計53社。代理店実在数18万319店、募集従業者数は206万4308人に及びます。損害保険がカバーする範囲は幅広く、「自動車」「住まい」「体・老後の生活」「暮らし・レジャー」など多種多様とのこと。山田さんからは、営業部門に所属している入社歴8年(代理店研修性の育成を担当)の1日はなどを聞きました。普段の暮らしとは縁遠いと思いがちな損害保険業界が、山田さんの話を聞くことで身近な存在に感じられるようになりました。
明日知恵塾の恒例となった「グループディスカッション」の今回のテーマは、『職場の人間関係はどうなっている?』。働いていくうえで、人間関係ほど難しいものはありません。この誰もが避けては通れない人間関係について、A~Fの6班に分かれ、ディスカッションのスタート。3つの論点で話し合いが行われたので、その代表的な意見を見てみましょう。
【論点1】仕事ってどのような人が関わって成り立っているの?
・SEではプログラマーがチームをつくってプロジェクトを組み、関係者を含めると数十人の規模になる。
・仕事は連鎖して成り立っているので、営業、企画、生産、販売などが協力しながら進めていく。
【論点2】人間関係を良好にするためにはどうすればいいの?
・基本的な礼儀が大切。新入社員はまずはそこだけしっかりしていればいい。
・苦手な相手ほど、自分から一歩近づき、仕事の進め方や性格などを知ってもらったほうがよい。
・たとえ嫌いな人でも、相手のことを理解し、知ろうという姿勢が大切。
・私情で相手を判断しない。
・ミスをしたときには、自分から誤る。言い訳を続けない。
・困っている人に手を差し伸べる。
【論点3】人間関係は、学生と社会人とではなにが違うの?
・社会人は嫌いな相手とも付き合わなくてはならない。
・社会人になると友だちをつくるのが難しいので、学生時代の人間関係を大切にしたほうがよい。
・人間関係の問題はどこにでもあるので、自分から動かなければ変えられない。
ディスカッションの最後に情報労連の水野局長は、「苦労して就職活動を行ったのに、人間関係が理由で早期に退職に追い込まれるのはもったいないことです。このような事態を避けるためには、信頼できる相手を一人でも多くつくっていくことが大切です」と締めくくりました。